「リクルーティングアドバイザー(RA)やキャリアアドバイザー(CA)といった名前は聞いたことはあるけど、具体的な業務内容の違いまでは分からない」といった方は多いのではないでしょうか?
人材業界、特に人材紹介の仕事はある方は、2つの違いについてしっかりと理解しておく必要があります。
今回は、リクルーティングアドバイザーの仕事内容について、キャリアアドバイザーの仕事内容と比較しながらご紹介いたします!
目次
リクルーティングアドバイザーの仕事内容

リクルーティングアドバイザー(RA)とは、一言でいうと法人営業の担当者のことです。
RAが担当する営業には、大きく分けて新規開拓の営業と、既存のお客様に向けての営業の2つがあります。
新規開拓の営業では、主に企業の経営者や人事責任者の方に対して、アポイントをとって自社で求人として取り扱ってもよいかどうかを交渉をします。
アポイントの取り方は、電話からアプローチするテレアポが基本です。基本的に、人材紹介は成功報酬型がメインなので、企業に求人の取り扱いを依頼する場合、企業にかかるリスクは無いので、アポを取るのにそこまで難易度は高くありません。
電話でアポイントが取れたら、次は商談です。商談の際には、企業がそのポジションや職種にどういった人材を求めているのか、ヒアリングをします!
この時、具体的なスキルや経歴などの面だけではなく、コミュニケーション能力や人柄といった数値化しにくい面まで聞き出すことで、求職者と企業のミスマッチを未然に防ぐことができます。
一方で、既存のお客さんに対する営業は、社内の人事制度や評価制度、年収や昇給条件なども整理した上で、作った求人票をもとに、キャリアアドバイザー(CA)と連携し、条件にマッチする転職希望者を企業に紹介することを目指します。
「なぜ求人に応募やエントリーが少ないのか」「応募はあるが求める人物像とマッチしないのか?」など、採用における課題といっても多種多様なものがあります。それらを1つずつクライアント企業さんに寄り添いながら解決していくのがリクルーティングアドバイザーの仕事です。
有料職業紹介は、求人媒体や人材派遣と異なり、成功報酬型のビジネスモデルです。そのため、クライアント企業さんが、リクルーティングアドバイザーが紹介した人材を採用しなければ報酬は発生しません。求人広告を掲載して社員やアルバイト、パートを募集するのとは異なり、成功報酬型だからこそ、相手のニーズを深く正確に引き出すことが大切です。
キャリアアドバイザーとの違い

リクルーティングアドバイザーが主に求人企業のサポートを担当するのに対し、キャリアアドバイザーは求職者の対応をメインに行います。
キャリアアドバイザーは、リクルーティングアドバイザーが求人企業からキャッチアップした情報をもとに、自社に登録してきた求職者へアプローチをします。
求職者へのアプローチの際に大切なことは、求人情報の提供、履歴書や職務経歴書の書きかた指導、面接日程のセッティング、条件の交渉などを担当します。
求職者と信頼関係を築き、いかに本音を聞き出せるかがキャリアドバイザーの腕の見せ所です。
求職者が紹介企業に関心をもった後、面接対策や履歴書添削などをおこない、求人企業の採用担当者との面談の日程を調整します。
求職者さんと求人企業さんの両方が納得のいく採用を増していくためには、リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの細かい情報共有が大切です!
また大手人材紹介会社の場合、分業型という、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーで役割が分担されていることが多いですが、中小企業ではキャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの両方の役割担当する両面型の場合もあります。
基本的に採用担当者とのやりとりが多いですが、企業との関係が深まれば、採用は経営に大きくかかわってくるため直接経営者から相談を受けたり、クライアント企業の経営会議に参加して採用戦略の立案に携わったりすることもあります。
リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの役割

ここまでリクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの仕事内容をご紹介してきました。
リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの役割の違いを、改めてまとめて確認しましょう。
リクルーティングアドバイザーの役割
営業対象:企業の経営者、人事責任者、採用担当者
主な業務内容:求人企業の新規開拓およびヒアリング、課題への提案、求人票の作成
求められるスキル:コミュニケーションスキル、紹介先企業の業務範囲に関する専門知識、ライティング能力など
キャリアアドバイザーの役割
営業対象:転職希望者、就職希望者
主な業務内容:転職希望者(個人)のキャリアコンサルティングおよびRAと連携した求人案件提案、選考サポート
リクルーティングアドバイザーに向いてる人

リクルーティングアドバイザーになるには、特にこれといった資格などは必要とされません。
リクルーティングアドバイザーになるためには、具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか?
コミュニケーション能力と交渉力
リクルーティングアドバイザーは、企業の経営者や人事責任者、採用担当の方にアドバイスをする立場です。
そのため、コミュニケーション能力や、契約につなげる交渉力が必要です。相手に認められなければ契約も取れず、アドバイスなど聞いてはもらえないため、企業経営者や人事担当者と信頼関係を築ける力が求められます。
実際に、人材紹介会社の募集要項に、法人営業の経験やリクルーティングアドバイザーの経験が書かれていることはよくあります。
業界、業種に対する理解
実際に、リクルーティングアドバイザーとして働くと、様々な業界や業種、規模間の企業とお話しすることになります。
その業界や業種がどういった規模間で、どのような現状なのか、またそのなかで、クライアント企業はどういった立ち位置なのかを理解しておくと、商談の際にスムーズに会話を進めることができ、相手のニーズを引き出すことができます。
また、新規開拓のテレアポの際にも、幅広く業界や業種を理解しておくことは役に立ちます。
どのような業界や職種で成約が多く出ているか、その業種ではなにを必要としているか考察することで、無駄な行動を減らすことができ、効率の良い営業リストを作ることができます。
求職者の魅力を伝える文章力
リクルーティングアドバイザーの業務の一つに、求人票の作成というものがあります。
求人票とは、求職者の魅力を企業側に伝える推薦状のことです。
履歴書や職務経歴書だけでは伝わらない、リクルーティングアドバイザーからみた求職者の魅力や、転職の背景などを記載します。
求職者のおすすめポイントを伝えるのはもちろんですが、人事担当者が気になっていること、たとえば転職回数や理由などに触れていると人事担当者も助かるでしょう。なぜなら多くの場合、履歴書の転職理由には「一身上の都合により」としか書かれていないからです。
特に人事担当者との信頼関係が築けている場合、この推薦状は強い意味を持ち、書類選考に影響します。
スピーディーかつ正確な対応力
採用活動は、刻一刻と変化します。採用が決まりクローズドする案件もあれば、新たにオープンする案件もあります。求職者側の状況も変わります。それらの情報を速やかにキャリアアドバイザーと共有し、正確に対応しなければなりません。
また求職者から企業に対して質問がある場合も、企業に確認しフィードバックをするのは、リクルーティングアドバイザーです。ほとんどの場合、求職者が直接企業とやりとりをすることはありません。
求職者やクライアント企業にノーストレスで採用活動をしてもらうためには、間に立つリクルーティングアドバイザーの迅速さと正確さが必要不可欠です。
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最後に
今回は、リクルーティングアドバイザーの仕事内容について、キャリアアドバイザーの仕事内容と比較しながらご紹介いたしました。
いることが多いですが、中小企業ではキャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの両方の役割担当する両面型の場合もあったり、採用は経営に大きくかかわってくるため直接経営者から相談を受けたり、クライアント企業の経営会議に参加して採用戦略の立案に携わったりすることもあったりと、やりがいを感じることの多い仕事でしょう。
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