現代においてほとんどの企業でITシステムが導入されており、そのためITシステムの開発や保守運用するITエンジニアの需要が高まっています。また需要がありますがITエンジニアの数は足りていないため、最近では未経験でも積極的に採用する企業なども増えている状況です。このような状況からエンジニアを目指す方が増えています。エンジニアへの転職は当然ですが採用面接を突破しないといけません。そして採用面接時によく質問される項目のひとつが「転職理由」です。面接に転職理由を聞かれた際は、もちろんできるだけ魅力的な回答をするのがいいでしょうが、実際にどのような回答をすれば魅力的に伝わるのでしょうか。今回はそんなエンジニアへの転職における転職理由の伝え方について解説します。
エンジニアのよくある 転職理由
そもそもエンジニアは、市場全体で見ても転職回数が多いことで有名です。その主な理由としては以下の3つが挙げられます。
・エンジニアを必要とする企業・業界が多いため
前述しましたが、現在ほとんどの企業がITシステムを利用しており、ITエンジニアの仕事はたくさんありますがエンジニアの数は足りていない状況です。そのため未経験でも積極的に採用している企業があることから、経験やスキルがあるエンジニアにとっては選択肢がかなり広くなると言えます。また今とは別の種類の職種にも転職しやすいでしょう。
・待遇面への不満
今の会社の業績が上がっているにも関わらず自身の給与が上がらない、また給与体系的に今後大きな給与アップが見込めないなど自身の仕事に対して正当な給料が反映されていないと感じるエンジニは少なくありません。そして、このような給与面での不満から転職を考える方が多いようです。また、エンジニアの仕事は専門性が高いため、例え基本的な業務であっても社内の他の業務を行う方が代わりに業務をこなすことは難しいです。そのため、社内システムなどで問題が発生すると休日関係なく急遽出勤することになったり、問題を解決するために長時間残業を強いられることも少なくないことから、労働環境に対する不満が転職理由となることもあります。
・キャリアアップ
多くのエンジニアは開発現場でそれぞれに任された業務をこなしていきますが、ある程度の経験を積めば複数人のエンジニアに指示を出してまとめるマネジメント業務を任されることもあるでしょう。当然、このようなエンジニアとしてのキャリアアップに成功すれば業務の幅も広がったり、給料が増えたりするためマネジメント職を目指している方も多いと思います。しかし、企業によってはいくら経験を積んでもスキルがあっても同じ業務しか任されないこともあります。そのため自分のスキルや経験を活かしてキャリアアップするために転職をすることもあります。
面接時に意識すること
転職活動での面接において、不適切な受け答えは絶対にNGです。面接は自分自身をアピールできる絶好の機会です。そのため面接時に意識しておかなければいけないことを解説します。
・会社に対する不満は言わない
例えば前述したように納得のいく給料をもらえていないというような待遇面での不満や残業や休日出勤が多すぎるなどの労働環境に対する不満などのネガティブな理由で転職を始められる方は多いと思います。
しかし、面接の時にこのようなネガティブ転職理由をそのまま伝えてしまうと、採用側は自社に転職してもまたすぐに不満を持ち、すぐに転職をされてしまうのではないかという印象を持つでしょう。このことから、仮に現在勤めている会社に対して不満があって、そのことが転職の理由になっていたとしても、面接ではそのことをストレートにそのまま伝えるのではなく、採用側にマイナスな印象を与えないような言い回しで回答することが大切です。
・転職後どのように貢献できるかを伝える
採用側からすれば、その人が現在勤めている会社に対してどのような不満があるかなどもその人がどんな人かを知るためには必要な情報ですが、面接において採用側が最も重要視するのは、この人を採用した場合、自社でどのように活躍してくれるか、どのように貢献してくれるかということです。なので、その会社に入社したらどうしていきたいのかを採用側ににしっかり伝えることが重要になります。
採用側の立場になって考える
面接で適切な受け答えをするためには、採用側の立場になって考えることが重要です。これはエンジニアの採用に限った話ではありませんが、採用側は長く会社に勤めて、さらに良い成果を出してくれる人を探しています。
採用側は面接を通して、会社が求める仕事をしてくれる人か、すぐに辞めてしまうことはないか、会社の方針や目指す方向性と合う人か、などを確認して採用するかを判断します。エンジニアだけでなく転職を成功させるうえで、このことはしっかり理解しておく必要があります。そして面接において採用側がさまざまな質問をするのも、会社とマッチするベストな人材かを精査するためです。特に転職理由を聞くのはその人の性格や仕事への姿勢や意欲の部分を判断するのに打って付けな質問だからです。そのため面接においてはほぼ間違いなく「なぜ転職を志したのか」を聞かれるので必ず準備しておいた方がいいでしょう。
関連記事： エンジニアが面接でよく聞かれる質問について徹底解説！想定質問と回答例をご紹介します！
魅力的に 転職理由 を伝えるために
面接において転職理由を魅力的に伝えるためには、以下の3点を押さえるとよいでしょう。
・ポジティブな表現を意識する
特に現在の仕事や職場に対して不満を感じたのが理由で転職をを考えるようになった場合、面接の際に転職理由を聞かれるとそのままストレートにネガティブな退職理由を答えている方もいるかもしれません。
しかし、本当にネガティブな理由が転職の決め手になっていたとしても、面接ではできるだけポジティブな印象を与えられる答え方を意識しましょう。
例えば、労働環境への不満が転職の理由であったとしても、「今の会社では経験出来なかった幅広い仕事をしたいと感じたから」といった回答をすれば、相手にも仕事や自身の成長に対して意欲的な人というポジティブな印象を与えられるでしょう。
・企業の方針を考える
転職理由を聞かれた際には、なぜ転職先としてその企業を選んだのかを伝えることも重要です。その際には企業の方針にマッチした回答を心掛けるようにしましょう。例えば、スタートアップや挑戦的なベンチャーベンチャー企業を転職先として考えた場合、新しいことに意欲的か、チャレンジ精神があるかという印象を与える回答がいいでしょう。逆に、保守的な企業を選んだ場合は、実直さや責任感があるなどの印象を与える回答がいいでしょう。
このように、その企業の方針を考えてそこにマッチするような回答を心がけることが面接を突破するために必要です。
まとめ
採用側は自社とマッチし、長く会社に勤めて、さらに良い成果を出してくれ人材を探しています。そしてその人材を探すために、「退職理由」、「新しい職場でしたいこと」、「目標」といった点を質問します。なので、エンジニアの転職では、転職理由、転職後の目標や目的、働き方などについて、事前によく考えておく必要があります。また、転職理由を答える場合は前向きな意欲を示すポジティブな表現を使うように意識して面接官へ伝えましょう。
転職・就職にご興味がある方は、当サイトを運営しているMotoyuiエージェントまでご相談をしてみてはいかがでしょうか？
人材業界で経験豊富なキャリアアドバイザーが、面接の対策や転職後のキャリア設計まで一つ一つサポートしますので、転職は初めてという方でもご心配には及びません。
登録やご相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
