「キャリアアドバイザー(CA)やリクルーティングアドバイザー(RA)といった名前は聞いたことはあるけど、具体的な業務内容の違いまでは分からない」といった方は多いのではないでしょうか?
人材業界、特に人材紹介の仕事はある方は、2つの違いについてしっかりと理解しておく必要があります。
今回は、キャリアアドバイザー(CA)の仕事内容について、リクルーティングアドバイザーと比較しながらの仕事内容や向いてる人をご紹介いたします!
目次
キャリアアドバイザー(CA)の仕事内容

キャリアアドバイザーは、求職者の対応をメインの業務としてに行います。
キャリアアドバイザーは、リクルーティングアドバイザーが求人企業からキャッチアップした情報をもとに、自社に登録してきた求職者へアプローチをします。
求職者へのアプローチの際に大切なことは、求人情報の提供、履歴書や職務経歴書の書きかた指導、面接日程のセッティング、条件の交渉などを担当します。
求職者と信頼関係を築き、いかに本音を聞き出せるかがキャリアドバイザーの腕の見せ所です。
求職者が紹介企業に関心をもった後、面接対策や履歴書添削などをおこない、求人企業の採用担当者との面談の日程を調整します。
求職者さんと求人企業さんの両方が納得のいく採用を増していくためには、リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの細かい情報共有が大切です!
また大手人材紹介会社の場合、分業型という、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーで役割が分担されていることが多いですが、中小企業ではキャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの両方の役割担当する両面型の場合もあります。
キャリアアドバイザー(CA)の具体的な業務

キャリアアドバイザーが担当する普段の業務には以下の3つが挙げられます。
- 求職者さんのスカウト
- 求職者さんとの面談
- 求人の紹介
- 求職者さんの面接対策・履歴書添削
次に詳しく解説していきます!
求職者さんのスカウト
キャリアアドバイザーとして求職者さんと面談をするためには、まず初めに求職者さんを探さなければいけません。
求職者さんのスカウトは、基本的にデータベースからスカウトメールを送ることになります。
広告やwebメディア、SNSなどで求職者さんの集客をしている企業もありますが、求職者さんお情報が登録されているデータベースからスカウトのメールを送ることが基本です。
エージェント向けのデータベースで有名なサービスには、マイナビが運営する「マイナビエージェントサーチ」や、リクルートが運営している「RAN(ラン)」、ハイキャリア層に強い「AMBI(アンビ)」などがあります。
マイナビエージェントサーチは、転職サイトとエージェント向けのデータベースを切り分けて集客しているので、企業からの直接スカウトではなく、エージェントに相談することを希望している求職者さんにアプローチすることができます。
求職者さんとの面談
スカウトメールから求職者さんとの面談日程を調整することができたら、いよいよ求職者さんとの面談です。
面談の中では、「現在働いている会社でどのような悩みを感じているのか」や、「これまでの経験や経歴からどういったスキルが身についているのか」を自然に引き出すことが大切です。
それらに加えて、転職先でやってみたい仕事や、転職希望時期、勤務地や年収などで譲れない条件の確認とその理由なども聞き出したうえで、求人の紹介やキャリアプランの提案をします。
相手の仕事やキャリアのなかで悩んでいる部分を引き出し、その原因はどういった部分なのかということを常に意識しておきましょう。
求職者さんが、今までは気がつかなかった向いていることや可能性を発見することを目標にしましょう。
求職者さんと求人企業さんの両方が納得のいく採用を増していくためには、リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの細かい情報共有が大切です!
求人の紹介
求職者さんの相談に乗り、転職先を選ぶうえで譲れない条件や、今後挑戦してみたいことなどを引き出すことができたら、次はその方に合った求人を紹介します。
転職エージェントが一般的な求人媒体などと異なるのは、その人の希望条件や経歴などだけで求人を紹介するのではなく、本人の適性やポテンシャルを見抜くとともに、将来のキャリア設計も踏まえた求人の提案を行う点です。
本人は事務職や技術職を希望しているけれど、コミュニケーション能力の高さや今後伸ばせることができそうなポテンシャルを踏まえて、営業や接客の仕事を提案することもあります。
マニュアル的にヒアリングした条件から求人を紹介ではなく、本人の性格やポテンシャル、これまでの経験や持っているスキル、ライフスタイル、今後のキャリアの設計などまで踏まえたうえで、本人に合った求人を紹介することができるようになれば、キャリアアドバイザーとして一人前といえるでしょう。
求職者さんとの面接対策・履歴書添削
一回目の面談を終えて、求職者さんの希望する条件とマッチする求人を紹介することができたら、次は死亡する企業に受かるための面接対策と履歴書の添削をします。
求職者さんの中には、その仕事や企業に合ったスキルやポテンシャル、経験があるのに、志望動機などでうまく伝えることができず書類選考で落ちてしまう方も少なくありません。
そして、書類選考を通過した後も、面接で思ったような受け答えができず、採用お見送りになってしまうこともあります。
そのようなことを防ぐために、あらかじめ面接や書類選考の前に、キャリアアドバイザーが求職者さんと一対一になって、紹介した求人の求める人物像に合わせて、履歴書・職務経歴書の書き方や、志望動機、表現の方法などを修正していきます。
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの違い

リクルーティングアドバイザー(RA)とは、一言でいうと法人営業の担当者のことです。
RAが担当する営業には、大きく分けて新規開拓の営業と、既存のお客様に向けての営業の2つがあります。
新規開拓の営業では、主に企業の経営者や人事責任者の方に対して、アポイントをとって自社で求人として取り扱ってもよいかどうかを交渉をします。
アポイントの取り方は、電話からアプローチするテレアポが基本です。基本的に、人材紹介は成功報酬型がメインなので、企業に求人の取り扱いを依頼する場合、企業にかかるリスクは無いので、アポを取るのにそこまで難易度は高くありません。
電話でアポイントが取れたら、次は商談です。商談の際には、企業がそのポジションや職種にどういった人材を求めているのか、ヒアリングをします!
この時、具体的なスキルや経歴などの面だけではなく、コミュニケーション能力や人柄といった数値化しにくい面まで聞き出すことで、求職者と企業のミスマッチを未然に防ぐことができます。
一方で、既存のお客さんに対する営業は、社内の人事制度や評価制度、年収や昇給条件なども整理した上で、作った求人票をもとに、キャリアアドバイザー(CA)と連携し、条件にマッチする転職希望者を企業に紹介することを目指します。
「なぜ求人に応募やエントリーが少ないのか」「応募はあるが求める人物像とマッチしないのか?」など、採用における課題といっても多種多様なものがあります。それらを1つずつクライアント企業さんに寄り添いながら解決していくのがリクルーティングアドバイザーの仕事です。
有料職業紹介は、求人媒体や人材派遣と異なり、成功報酬型のビジネスモデルです。そのため、クライアント企業さんが、リクルーティングアドバイザーが紹介した人材を採用しなければ報酬は発生しません。求人広告を掲載して社員やアルバイト、パートを募集するのとは異なり、成功報酬型だからこそ、相手のニーズを深く正確に引き出すことが大切です。
リクルーティングアドバイザー(RA)の仕事内容を分かりやすく解説!
キャリアアドバイザーに向いている人の特徴

キャリアアドバイザーには、以下のようなスキルを持っている方が向いているといえるでしょう。
- コミュニケーション能力が高い
- 調整業務が得意
- 転職経験がある
次にキャリアアドバイザーに向いている人の特徴を具体的に紹介いたします!
コミュニケーション能力が高い人
クライアント企業、求職者の双方に満足いく結果を出すキャリアアドバイザーは、双方の話に耳を傾け理解する力を持っています。つまりコミュニケーション能力が重要です。
毎日面談を行っていると、面談がルーチンワークのようになりがちです。しかし有能なキャリアアドバイザーは面談前の各種準備をしっかりと行います。事前にレジュメを読み込み、転職理由の仮説を立て、アイスブレイクのための自分との共通点を探します。
また事前に求職者に適合しそうな求人票を準備し、ふさわしいと思った理由や企業説明ができるようにしておきます。これらはすべて面談を円滑に行うための、事前準備です。
相手のことをきちんと考え、コミュニケーションを図ろうとするキャリアアドバイザーは有能です。
キャリアコンサルタントの資格を持っているけれどコミュニケーション力がなくて相手の意見を聞こうとしないアドバイザーと、資格はなくても親身に話を聞き出してくれて、カウンセリングの中で自分の強みや課題を把握することができるアドバイザー、求職者が担当して欲しいのはどちらか考えてみましょう。
調整業務が得意な人
キャリアアドバイザーは、転職者と企業の間に立って時間や日程の調整を行います。また求職者からさまざまな質問や要望がくるので、臨機応変に対応しなければなりません。
そのため決まったルーチンワークをこなす能力では無く、調整業務が得意な人のほうがキャリアアドバイザーに向いています。
企業の案件は日々オープン・クローズドをしています。求職者の状況も日々変わります。キャリアアドバイザーは情報をいち早くキャッチし、即座に対応することが求められます。効率的に業務を組み立て、スピーディーに調整を図れる人を採用しましょう。
転職を経験したことがある人
転職エージェントに登録する求職者は、多種多様な経歴や悩みを抱えた状態で、キャリアアドバイザーのもとへやってきます。
現職で悩んでいること、転職への不安、今後のキャリアについて、給料や労働環境に関する改善の希望など様々です。
求職者さんの相談に乗り、本当に悩んでいることを引き出し、その中で最適解なキャリアの選択肢を提案することは、転職経験のないキャリアアドバイザーよりも、転職経験のあるキャリアアドバイザーの方が、親身になって寄り添うことができる可能性が高いでしょう。
キャリアアドバイザーの求人は、人材業界の経験や営業経験があれば、キャリアアドバイザー自体は未経験でも就くことは可能です。
しかしながら、求職者の立場に共感して、親身になれるのは、相手の悩みを引き出し、より良いキャリアの提案をすることができるのは、経験豊富なキャリアアドバイザーです。
キャリアコンサルタントで独立する際に大切なこととは?副業や女性の方にもおすすめな仕事!
最後に
ここまでキャリアアドバイザーの仕事内容から、具体的な業務の流れ、向いている人などをご紹介してきましたが、いかがでしたか。
業務の中では大変なこともありますが、自らが相談に乗った方が、やりがいのある仕事についていく姿を見れるのはとてもやりがいのある仕事です。
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