エンジニアの方が面接の際に企業からよく聞かれる質問や回答例について詳しく解説します。「書類選考は通過するけど中々面接が通らない・・・」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?エンジニアの就職・転職活動の面接に自信がない方は、ぜひ参考にしてください。
目次
会社が採用面接を実施する理由について

就職、転職活動において、書類選考を通過した後は、面接の選考に移ることがほとんどかと思います。
面接官は人事が務める場合もあれば、実際に入社後配属となる部署の上司にあたる現場責任者が直接面接を行う、社長が自ら面接を行うなど、面接スタイルは企業によっても様々存在しています。
周知の事実かと思いますが、採用担当者は、書類選考よりも面接選考を重視します。
その理由は、求人応募者の職歴詳細、退職理由、キャリアビジョン、人柄に至るまでを把握した上で、自社で活躍できるか?定着できるか?を確認し、ミスマッチを防ぐための大切なステップとなっているためです。
面接では、自分が評価されるだけではなく、自分自身も求人に応募した企業と、マッチするかどうかを考えながら自然体で普段通り臨むと良いでしょう。
ただし、決して全く何も準備をしないでOKというわけではありません。
次の章で実際にエンジニアが、面接官から聞かれる想定質問と回答例をまとめましたので、事前準備にお役立ていただける嬉しく思います!
面接で重要なポイントは「意思の疎通」

既におわかりかと思いますが面接は、採用担当者とのコミュニケーションをかわす場ですので、会話のキャッチボールの中で面接官と意思の疎通を行うことが非常に重要となります。
更に心得ておく必要があるのは、採用担当者の質問の裏側には、必ず意図があります。
これは何を問われているのか?を前提にしながら、聞かれた内容に対して端的かつ明確に回答することが非常に重要といえます。
以下に、実際の質問例と回答例を記載を使用して解説いたします!
【質問例】
「なぜ弊社への選考応募を希望されたのですか?」
<回答例文>
御社の手掛けている〇〇サービスは普段から実際によく利用しております。
利用する側の観点も大事にしながら、実際に〇〇サービスの開発に携わり、より多くの人に御社のサービスを広めていきたいと思い、応募いたしました。
【回答ポイント】
この場合は、志望理由を聞かれていますので、「なぜ他ではなく当社で働きたいのか?また、他の企業と比べて何が違うと認識しているのか」という理由を知りたいという意図の質問です。
・質問の意図や理由を会話の中から読み取る
・質問に対して端的かつ明確に回答する
また、
- 自社以外にも当てはまる企業が多い理由
- そもそも企業研究、仕事内容の理解が進んでいないとみなされる浅く漠然とした回答
- 自分の意思以外の要素が入ったもの(親に進められた、エージェント会社に進められたなど)
このような回答は非常に印象が悪くなってしまいますので、気をつけるようにしましょう!
質問に対しての回答は結論から

エンジニア面接のみに限った話ではありませんが、質問に対する回答は、まず結論から伝えるのがポイントです。
聞かれた内容に対し、まずは明確な回答を最初に話すと、採用担当者にも伝わりやすくなります。
【質問例】
「ご自身の強みは何ですか?」
<回答例文>
「私の強みは、細かい部分にまで気を配れることです。前職で従事していた××の業務では・・・」
【回答ポイント】
限られた時間内での面接ですので、まずは結論を述べ、それに付随する具体駅なエピソードなどを続けて話すことで説得力を付け加えるようにします。
また、
- 具体的なエピソードがなく自分の物差しで判断していること
- エピソードが漠然としており、感覚的、意識的な要素が多いこと
- エンジニア職で活かすのが難しいそうな非常に限定的な強みであること
このような回答の場合、強みが無い方という印象を与えてしまいますので気をつけましょう!
面接で聞かれることは就活学生と転職者で異なる

初めて転職活動をされる方は中途採用の転職時の面接と新卒の面接を混同されるケースが多くあります。新卒と中途の面接では、全く異なるジャッジをされているという前提で、具体的にどのような違いがあるのかを把握し、ご自分に合った質問事項の回答例文を用意しておきましょう。
就活学生の場合はポテンシャル重視の面接
新卒採用の場合は、まだ学生で、就職経験がないため、熱意やポテンシャルが重視されます。ですので、聞かれる内容としてはパーソナリティを把握するための質問が多くなります。
- 志望動機(なぜその企業で働きたいのか)
- 自己紹介
- 自己PR(自分の強みを活かしてどう貢献したいか)
- 長所、短所(短所はそれを克服するためにどう行動しているかも含めて)
- 学生時代に頑張ったこと
- キャリアビジョン
などが挙げられます。
新卒でエンジニアとして就職する場合は、継続的に勉強し続けるだけの学習意欲があるか?なぜエンジニアになりたいのか?またその想いはどれだけ強いかを重点的にみられます。
エンジニア、IT業界は非常に市場変化が激しく、活躍し続けるためには、日々進化する技術情報にアンテナをはりキャッチアップして、自ら成長しようとする姿勢が何よりも大切だからです。
文系や未経験からでもエンジニア職の応募が可能な企業もあるので、新卒の場合はITの知識は求められていない場合もあります。
かといって、エンジニアとして就職を希望している以上、書籍などで技術情報について触れ、実際に言語の勉強に取り組むなど、少なからず自分から興味を持って学習に取り組んでいるという、具体的な事例を挙げると、面接官にも熱意が伝わりやすいでしょう。
転職面接は具体的な経験と即戦力が重視される

エンジニアに限らずの話しですが、転職の場合は、企業としても即戦力を求めることがメインになります。面接で聞かれる内容は
- 志望動機(なぜその企業なのか)
- 自己紹介
- 自己PR(自分の強みを活かしてどう貢献したいか)
- 前職ではどのような仕事を行ってきたか
- どのような実績、経験を積んでいるか
- どのような仕事をしていきたいか
- 転職軸は何か
- キャリアビジョン
などが挙げられます。
転職採用の場合は、新卒採用のようなポテンシャル重視とは異なります。
入社後、いかに早く即戦力として活躍してくれるかを見ているので、これまでの経験から得た知識、技術、ノウハウ、応用力などが重視されます。
新しい技術に対して前向きに取り組んでいるか、将来の明確なキャリアビジョンを描けているか、そのために日々努力しているかについて評価されます。エンジニア求められるスキルについてはこちらの記事も参考にしてください。
また、就活学生とは異なり、転職の場合は転職理由を聞かれることが頻繁にあります。
そもそもなぜ転職したいのか、その理由を徹底的に明文化しておきましょう。前職からキャリアアップしたい、さらに上流工程の業務に挑戦したいなど、前向きな転職理由を述べるようにすると好印象です。
特に未経験からエンジニア転職を希望される場合は、新卒同様に自己学習の度合いが非常に重要になりますので、まずは学習に取り組んだ上で転職活動をスタートさせましょう!
実際に面接で聞かれる基本質問例文と回答のポイント

ここでは、エンジニアの転職面接で聞かれることが多い質問事項について、その質問意図と回答を用意しました。
ご自身の具体的なエピソードを加えて、オリジナルの回答例文を作成する際の参考にしてください。
①志望度動機
<ポイント>
③の軸設定が非常に大事になります。というのも、就職軸や転職軸にあがっているものに該当する企業だから志望しているとなることがポイントです。つまり、軸と志望動機の一貫性がとれていないと、「軸がぶれている方」、「考えや仕事に対する考えが浅い方」という印象にもつながり兼ねませんので、一貫性がある内容になるように気をつけましょう!
②自己PR
先述の通り、自己PRは「応募している職種において活かせる汎用的な内容になっているか?」、「具体的なエピソードがあるか」が非常に重要です。応募している職種では活かせそうにない強みをアピールしても評価にはつながりません。また、具体的なエピソードがない場合も、強みとして認識頂けないことになるため、選出する強みには細心の注意を払いましょう!
③就職軸・転職軸
就職軸・転職軸は面接において非常に重要です。その理由は仕事に対して求めるものを把握し、自社とのマッチングをはかる質問になりますので、曖昧な場合や浅い、わかりにくいと判断された場合ミスマッチを懸念しお見送りとなるケースが非常に多いです。軸と応募企業との結びつきを常に意識しながら面接に臨むことをお勧めいたします。
④退職理由(中途の場合)
転職軸と混同するかたも多いですが、退職理由はあくまで現職、前職を辞める理由になります。
転職軸を退職理由にしてしまうと、該当する企業のパイが増え、自社に対しての志望度が高くないという評価につながりますので、混同せずに切り分けて回答できるようにしましょう。また、退職理由を伝える際は他責な表現にならないように注意しましょう。
面接官が面接で重視しているポイント
採用担当者は、面接で次のような部分をチェックしています。
・第一印象(アピアランス、みだしなみ等のビジネスマナーも含め)
・話し方から読み取れる人柄
・質問に対する回答の内容
・将来のビジョン、やる気や熱意
直接会って話をする場ですので、第一印象は最も重要です。
面接の第一印象次第で、合否が左右されると言っても過言ではありません。服装から髪型、持ち物に至るまで、身だしなみは念入りにチェックを行うようにしましょう。
また面接は、その企業でどんな仕事をやっていきたいか、将来のビジョン、熱意を直接伝える場でもあります。将来の話をイキイキと語る姿は、聞く側としても気持ちの良いものです。
どれだけその企業への就職・転職を志望しているか、熱意をしっかり伝えることが求められます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回はエンジニア転職面接でみられているポイントや回答例などについて解説させていただきました!
就職や転職活動では、書類選考を通過したものの、次の面接選考をどう対策するかで頭を悩ますことがあります。
的確な回答の中に、自分らしさを盛り込んだ内容をプラスアルファすることを心掛けると、採用担当者や、面接官の記憶に残りやすいと言われています。是非、この記事で触れたポイントを見直ししっかりと事前準備した上で面接に臨みましょう!
また、就職・転職成功後に今後どのように市場価値を積み上げていけば良いのかわからない!という方はこちらの記事も参考にしてください!
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